私はこれまで30カ国以上を旅しています。またオンライン系の旅行会社に勤めていたこともあるので、海外通信サービスは色々と使ってきました。
海外通信といっても、ルーターを持って行ったり、日本の通信キャリアをそのまま使ったり、e-simを使ったり色々な方法があります。
今回は海外通信のパターンや料金が安くて使いやすいサービスなどを比較しつつ紹介したいと思います。
海外通信サービスの種類
海外でスマホやPCを使ってインターネットに接続する方法には、いくつかの選択肢があります。
持っているスマホをそのまま使ったり、Wi-Fiルーターを借りたりなどです。今回は、代表的な3つの通信手段を紹介します。それぞれにメリット・デメリットがあるので、旅のスタイルや目的に応じて選んでみていただければと思います。
海外用レンタルWi-Fi(ポケットWi-Fi)
日本で事前にルーターをレンタルし、現地で使う方法です。CMなどでイモトのWi-Fiというのを聞いたことがある人もいるように思います。
1台で複数人が同時に接続できるため、家族旅行やグループ旅行に便利です。空港でルーターを借りて、返却するみたいな感じです。ただ、持ち物が増えたり、盗難や紛失のリスクがあるのは困ります。
メリット | デメリット |
---|---|
複数人で使える スマホの設定が不要 | 持ち運びが面倒 盗難、紛失のリスクがある 料金が高め |
何もせず今の通信キャリアを利用する
例えばdocomoやSoftbankを使っていて、そのまま何もせずに海外でも利用するパターンです。実際にほぼ設定はせずに海外では全然利用できてしまいます。
ただ、デメリットとしてはとにかくお金が高いです。。。そのため、設定などが面倒でなければ他の手段を検討するのがベストだと思います。
メリット | デメリット |
---|---|
面倒な設定は一切不要 高いけど定額プランが多い | 料金が高すぎる |
eSIMを利用する
個人的には値段を考えるなら、eSIMを利用するのがベストだと思っています。スマホにバーチャルなSIMをダウンロードして設定することで海外でも利用できるようになります。原則としては日本にいるうちに購入・設定して利用します。
古い端末だと一部設定ができないケースがあります。具体的にはiPhone 10S以上の端末でないと設定ができません。SEシリーズは第2世代以上だと利用可能です。
メリット | デメリット |
---|---|
価格が最も安い 自分に合ったプランが選択できる | 設定が少し面倒 古い端末だと利用できない(iPhoneXS以上が必要) |
最終的には海外通信手段がオススメ?
私は、毎回eSIMを利用しています。理由はとにかく安くて、設定もそこまで面倒でないためです。
ただ、どうしても設定が面倒に感じたり、古い端末をお持ちの場合には、既存の通信手段を利用したり、Wi-Fiルーターを利用するのも良いと思います。
次にそれぞれのWifiルーター、esimそれぞれで具体的な料金やオススメのサービスをご紹介します。
Wifiルーターでオススメのサービスや料金は?
次にWifiルーターで絞ったオススメのサービスや料金を紹介します。特に有名なところ、価格競争力があるところなどをピックアップしてお伝えします。
なお、料金は国ごとに若干異なるため、条件を統一して比較するため、一旦ハワイと韓国の場合で3日間、使い放題で利用した場合の料金を記載しています。
海外用レンタルWi-Fi(ポケットWi-Fi)の場合
空港などでWi-Fiをレンタルして、小さなポケットWi-Fiを片手に旅行するタイプのケースです。価格やサービスを中心に代表的なものをいくつか紹介します。
費用はわかりやすいように同じ条件にしています。韓国、ハワイで5日間利用して、容量は無制限・1日1GB利用プランそれぞれで算出しています。で保証は一切つけないパターンで料金を算出しています。その上で費用やサービス、利便性を踏まえて使いたいサービスを選んでみてください。

海外Wi-Fiレンタルショップ
海外Wi-Fiレンタルショップは、空港には店舗がないため、Wi-Fiルーターを郵送で受け取り、帰国後、郵送で返却します。特に別途、郵送料がかかることはありません。
独自のサービスとしては、もし1日通信が発生しなかった場合は、その日の通信料は無料になります。そのため、1日一切利用しなければ、以下の料金がもう少し安くなります!
国別 | 無制限 | 1GB |
---|---|---|
韓国 | 4,850円 | 3,600円 |
ハワイ | 6,850円 | 4,100円 |
グローバルWiFi
はシェアが一番高く運営会社はプライム上場企業の安心感もあります。また空港受け取りなどもできて手間もかからないです。
しかし、料金がかなり高く、しかも安心補償(550円〜)をやたらつけようとしてくるし、なかなかオプションを外しづらいのがマイナスです。ただ、早割や不定期にキャンペーンもやっているので、以下よりもお得に使えるケースもあるので、一度は公式ページから価格見積もりを出すのをオススメします。
国別 | 無制限 | 1GB |
---|---|---|
韓国 | 10,350円 | 6,850円 |
ハワイ | 11,850円 | 8,350円 |
- 韓国・・・5,610円 内訳:通信料5,610円のみ※CPで安くなるケースもあり
- ハワイ・・・5,510円 内訳:通信料5,510円のみ
WiFiボックス
WiFiボックスは、空港や主要駅に設置された無人受け取り機を使って、非対面かつスピーディーにWiFiをレンタルできる新しい形のサービスです。事前予約をしておけば、現地で待ち時間なく受け取れるため、手間がほとんどかかりません。
料金も比較的リーズナブルで、シンプルな料金体系も魅力です。補償などのオプションも最低限で、押し売り感がないのもいい感じです。
国別 | 無制限 | 1GB |
---|---|---|
韓国 | 4,950円 | 3,450円 |
ハワイ | 4,950円 | 3,450円 |
e-simでおすすめの海外通信サービスは?
次にe-simでおすすめの海外通信サービスを紹介します。e-simに関してはサービスごとによる大きな違いはなく、価格・容量・対象国あたりの観点で見ていくとわかりやすいかもしれません。
こちらも同様に一旦ハワイと韓国の場合で5日間、使い放題で利用した場合の料金を記載しています。

airalo
airaloは、私が毎回利用しているサービスなのですが、5日間以下くらいなら、その後に紹介する会社の方が安いと思います。周遊したり、10日間前後使う場合には一番お得になってくると思います。
以下の無制限料金も10日間プランからなので、10日間の値段です。
国別 | 無制限(10日間) | 1GB/日 |
---|---|---|
韓国 | 4,800円 | 1,800円 |
ハワイ | 6,850円 | 4,100円 |
airaloは友達紹介キャンペーンが利用でき、以下のリンクから手続きをすると、上記金額から750円割引されます。1,000円くらいのプランであれば、250円で使えちゃったりもするので、もしよかったら使ってみてください。
トリファ trifa
トリファは、数年前に誕生した日本企業が提供するサービスです。トリファもairalo同様、かなり価格競争力があります。そして、できたばかりで少し心配かもしれませんが、ANAグループが出資したりもしていて、チャットですが24時間の日本語サポートもあります。
国別 | 無制限 | 1GB/日 |
---|---|---|
韓国 | 4,280円 | 3,280円 |
ハワイ | 4,280円 | 3,280円 |
例えば韓国の無制限であれば、airaloよりトリファの方が安いです。ただ、airaloの場合は10日分の値段ではあります。旅行期間などに合わせて検討できるといいと思います。
エアトリeSIM
エアトリは、IKKOさんのCMで有名な会社です。エアトリは、旅行の予約などの他にも海外通信のビジネスにも最近参入しており、競争力のある価格を打ち出しています。
国別 | 無制限 | 1GB/日 |
---|---|---|
韓国 | 3,500円 | 2,230円 |
ハワイ | 3,210円 | 2,850円 |
ハワイの無制限プランで一番安いのは、エアトリeSIMですね。
既存の通信キャリアを使うなら・・・
既存の通信キャリアを利用する場合、ダントツでおすすめは、ahamoです。ahamoは、なんと海外通信で追加料金が一切かからないのです。そのため、ハワイでも韓国でも5日間利用する際、既存プランの30GBの範囲で利用ができてしまいます。
国内でも毎月2〜30GB前後利用している方は、海外旅行をきっかけにahamoへ切り替えるのも一つの手です。
なお、ソフトバンクは、アメリカ限定で無料で使い放題のため、ハワイ行かれる場合は追加で申し込み不要です。その他のエリアは1日2,980円かかってしまいます。
ドコモは2025年の秋ごろから、海外の一部地域でも追加料金なく利用できるようになる見込みです。現状は、SB同様に1日2,980円かかってしまいます。
auは2社と比べて若干やすく、1日1,000円で海外利用が可能です。その他の格安SIMやキャリアはサービス提供外だったり、1日3,000円前後かかってしまいます。
eSIMの手続き方法
物理的なSIMカードが不要で、スマホに直接プロファイルをダウンロードして利用できるesim(イーシム)は、旅行者や複数回線を使いたい人にとってとても便利です。ここでは、esimを実際に使う流れをわかりやすく説明します。
1. esim対応機種を確認する
まず最初に、自分のスマートフォンがesimに対応しているかを確認しましょう。近年発売されたiPhoneやPixel、Galaxyなどは多くが対応しています。設定画面の「モバイル通信」や「モバイルネットワーク」の項目から確認可能です。
2. esimプランを契約する
次に、esimを提供している上記の海外通信サービス事業者のプランを申し込みます。購入後に「QRコード」や「アクティベーションコード」がすぐに発行されます。
3. プロファイルをインストールする
発行されたQRコードをスマホで読み取るか、専用のコードを入力すると海外通信が可能になるようなプログラム(プロファイル)がインストールされます。
インストール後はすぐにモバイル回線が有効になります。物理SIMを抜き差しする必要がないのでとても便利です。日本国内でインストールしても追加された回線は圏外になりますが、海外に行くと有効になります。
esimは物理的なSIMが必要ないため、何回線でもインストールが可能です。
まとめ 結局どこが一番お得?
もし、ポケットWi-Fiを利用したい場合には、信頼を求めるならグローバルWi-Fi、価格ならWiFiボックスあたりがおすすめです。
次にesimを利用してお得に利用したい場合には、短期間ならエアトリで長期間ならairaloがいい感じです。
ただ、回線がahamoの場合には一切、契約も不要で追加料金なく使えたりします。
地域や用途によって細かい料金の差はどうしてもあるので、具体的にはそれぞれの会社の料金を調べた上で検討するのが良いと思います!